実際のデザイン以外の仕事が多いのがファッションデザイナー
アパレルショップの店頭に並ぶたくさんの洋服。
それらを企画・デザインをするのがファッションデザイナーです。
ファッションに興味のある人なら、一度は憧れる職業ではないでしょうか。自分のセンスを活かして生み出された一枚一枚の洋服は、時にはトレンドやブームを巻き起こしていきます。そのため、アパレルメーカーの業績自体が、デザイナーの手にゆだねられているとも言えます。
洋服を作る際には「ファッションが好き」という気持ちだけでは、ヒット作は生み出せません。
ブランドの特性と流行を掛け合わせ、マーケティング的な視点で商品を見る必要があります。大変そうに見えますが、実力さえあれば年齢を問わず活躍できる可能性を秘めているのもこの仕事の特徴です。
さらに、ファッションデザイナーの中には「パリコレ」をはじめ、世界中のファッションショーで自身のセンスを発揮している人もいます。
自分が息を吹き込んだ作品が、世界中で注目されるチャンスも大いにあるのです。
ファッションデザイナーになるには、自らブランドを立ち上げデザイナーを務めるという方法もあります。ブランドを成功させるのは簡単なことではないですが、優れたデザインの服飾製品を生み出せれば、雑誌に掲載されたり有名人が着用したりと、ブレイクすることもあるでしょう。
しかし、自身のブランドを立ち上げ成功させるには、実力があることが前提条件。そのためには経験や技術を磨いておかなくてはなりません。
しかし、先に述べたように、ファッションデザイナーには、ファッション以外にも様々なスキルが必要とされます。
資格取得だけで満足せず、常に自分のファッションセンスや発想力を高め、トレンドを分析してアウトプットする場を持つなど、様々な力を身につけていきましょう。
デザインが決まったらパタンナーに型紙作成を依頼します。パターンメイキングが終了したら、仮縫いをしてシルエットをチェックし、工場にサンプル作成を依頼します。この発注仕様書をまとめるのもファッションデザイナーの重要な仕事のひとつです。
ファッションデザイナーには向き不向きがあります。
企業でスキルを磨いたら、フリーランスのファッションデザイナーとして独立する人もいます。
企業勤めのデザイナーと違い、自分一人で商品のコンセプトから作れるためセンスを発揮しやすく、実力を認められるとあらゆるブランドから仕事の依頼が来ることもあり、年収アップも目指せます。
また、完全なフリーランスではなくブランドの専属のような形で仕事をする場合や、仕事ごとにアパレルブランドと契約する場合もあります。
自分のブランドの立ち上げは、ファッションデザイナーの夢でしょう。ただし、売れるものを作るのはかなり大変です。まずは流行や他ブランドの動向をリサーチしたり、オリジナルブランドの個性を出したりしないといけません。
大好きなファッション関連の仕事ができる。これだけでやりがいも十分ありますが、実際のファッションデザイナーはどんな時に喜びを感じるのでしょうか。ここでは、いくつかの例を一覧にしました。
20世紀初頭から活躍したフランスのファッションデザイナーです。
彼女が創設したブランドは今でも世界有数のファッションブランドとして営業しています。
「モード、それはわたしだ」という言葉は有名です。
そんなファッションデザイナーの職は華やかなイメージが強く男女問わず人気が高いですが、高いセンスや技術、知識が求められる職業でもあります。
実際のデザイン以外の仕事が多いのがファッションデザイナー。それが苦にならない人でないと、務まらないでしょう。
アパレルブランドと、モデルやタレントなどの有名人が提携して新しいブランドを立ち上げるという形もあります。
有名人に特有のパターンであり、通常のファッションデザイナーにはこのような仕事は一般的ではありません。
デザインのパターン(型紙)をおこす技術と、ファッションに関する知識を測る検定。パタンナーだけでなく、ファッションデザイナーの実務にも生かせます。
かなり有名なファッションデザイナーでない限り、自ら売り込んで営業をしなければなりません。実績をまとめたポートフォリオを作成し、次シーズンのデザイン案を常に持ち歩き機会があればプレゼンを行います。
ファッションデザイナーは、いつも流行に目を向けて、時代のニーズに合ったデザインを生み出す必要があります。しかし、柔軟性がなく、新しいものを断固として取り入れない人は、デザイナーには向いていないといえるでしょう。