ファッションショー
令和3年度 卒業記念展「COEXIST」例年通りコンテスト形式のファッションショーを実施させて頂きました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本年度も無観客でショーのみの開催とし、終了致しました。
2021年10月16日(土)、デザインホール(ナディアパーク)にて創立85周年記念ファッションショーが行われました。
本年度のファッションショーは新型コロナウイルス感染症拡大防止措置として、観覧を入学検討者の方や関係者等に限定して開催することとなりましたが、投票の結果、栄えある本年の愛知文化ファッション大賞はファッションデザイン専攻科の中野愛美さん、金賞にはアパレル科2年の早稲田のどかさんが選ばれました。愛知文化ファッション大賞、および金賞、銀賞、銅賞をはじめ、上位入賞者には奨学金が贈られました。受賞された皆さん、おめでとうございます!
近年では、いわゆる「リアル・クローズ」の発表イベントであるファッションショーも多数生まれてきており、話題ともなっていますが、「人気モデルと会える有料お祭りイベント」としての側面が強く、世の中に欠かせないファッション業界の基礎インフラとして機能しているとは言い難いのではないでしょうか。
また、ファッションビジネスを、「デザイナーとしての一種の自己表現の手段」と捉え、最終的に採算が合おうが合うまいが構わない、と考えるならば、元が取れなくとも、多くの人に自社ブランドや製品、そしてそれらが体現する価値観を広く発信していくための格好の手段であるファッションショーを活用する、という選択も、合理的でないとは言えません。
ファッションショーの運営は、ファッション業界の川上から川下に至るまで、あらゆる関係会社が名を連ねる業界団体が担うのが一般的です。「東京ファッションウィーク」の場合は、「一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構」という業界団体が主催者として運営を行っています。
つまり、業界団体(および冠スポンサー)がここまでの負担を行うことで、ファッションショーは、経済的になんとか成り立っているのです(一時期、国が予算を割いて事業費の一部を賄っていた時代もありましたが、財政難もあり、現在では支援は打ち切られています)。
そのため、出展するアパレルブランドは、基本的には参加登録料と会場使用料を支払うだけで、ファッションショーに参加することができるわけです。
それでは実際のところ、どのようにして、こうしたファッションショーの運営は行われているのでしょうか?
「一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構」の直近の決算報告書(2018年度分)を見てみると、「コレクション事業」、すなわちファッションショー関連で、年間6.15億円の支出が出ていることがわかります(事業費+管理費合計)。
皆さんは「ファッションショー」という言葉を耳にしたことはありますか?