ファッションデザイナー イラスト
ハンガーイラストの違いは、すなはちデザイナーが具現化したいと思っている製品の違いとなります。イラストの違いは製品の形の良し悪しや、高級品と低価格商品の違いというわけではありません。要は製品を具現化する表現として正しいか?立体構造などを理解して描いているのかが重要です。
お探しのイラストがありませんでしたか?
以前、スポーツタイプジャケットのようなデザインの仕様書で(仕様書は使いまわしされていた)仕事の依頼を受けた時に、出来上がったサンプルに対して「なぜ、ハンガーに掛けた時にキレイに袖が落ちないのか?」「もっと腕を下ろした時にキレイにして欲しい。」という注意を受けました。もちろんパターンを作る際にはイラストの情報だけでなく、バスト・ウエスト・着丈・袖丈など、様々な規格情報も書いています。しかし、製品イメージはあくまでそのイラストだったのでパタンナーさんはそのイメージのもとに型紙を作成していたのです。規格サイズは項目が多くなればなるほど構造を限定的にしますが、大まかになれば必ずしも製品の形に直結しません。
スーツ工場で仕事をしていた時の仕様書には、このようにジャケットがハンガーに掛けられている状態のイラストが描かれえていました。袖は前に振られて、前身頃のAHは前側に大きくくられ、後ろ身頃は直線的なAH。人が直立して、自然に腕を下ろした時の立体構造がよく現れています。肩先も少し丸みがあり、薄いパッドや裄わたを入れてふんわりと落ちる袖するようになっている。また、クラシックなジャケットはお尻がしっかり隠れるような丈になっているので、袖丈との差からも丈のバランスがイメージできるようになっています。
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